RAMDiskとシンボリックリンクでさらにChromeを高速化
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前回のエントリーでRAMDiskにChromeのキャッシュフォルダを移動して高速化する方法をご紹介しましたが、さらにChromeの本体そのものをRAMDiskにぶちこむという荒業を使ってさらに高速化できるか試してみます。
SoftPerfect RAM DiskでChromeを高速化 - モンキーに警告
Link Shell Extensionのインストール
下記のサイトよりダウンロードして下さい。
赤枠内をクリックするとダウンロードが開始します。
exeをダブルクリックしてインストールを開始します。
インストールのダイアログは英語ですが、ソフトは標準で日本語に対応しています。
はいをクリックするとエクスプローラーが再起動し、インストール完了です。
シンボリックリンクの作成
まずは適当なファイルを入れたフォルダを作成し、右クリックしてリンク元として選択を選びます。
そしてデスクトップの適当な位置で再度右クリックし、リンクを作成→シンボリックリンクを選びます。
矢印が付いたシンボリックリンクフォルダが新たに作成されます。
これが元のフォルダの中身です。
新たに作ったシンボリックリンクのフォルダの中身です。元フォルダと同じファイル名が並んでいます。
シンボリックリンク側のファイルの内容を変更してみると……
元のフォルダの内容も変更されます。
不要なシンボリックリンクを削除してみましょう。
元のフォルダは残ったままです。
逆に元のフォルダを削除すると……
シンボリックリンクのフォルダは開けなくなってしまいます。
元のファイルとシンボリックリンクは双方のデータを同期させることができるので、ファイルの同期機能に似ていますが、シンボリックリンク側はデータを直接保管しているのではなく、元ファイルのリンクを作成しているだけです。従って、元のデータ量に関わらず、シンボリックリンクのデータは0です。また、元のデータを削除するとリンクも機能しなくなってしまいます。
常にシステムフォルダに作成している必要があるデータを、別の場所に移行したい時などに効果を発揮します。
Google ChromeをRAMDisk内に移動してみる
さて実験開始です。前回作ったRANDiskにChromeの実行ファイルを移し、元の位置にはシンボリックリンクを作成します。
まずは実行ファイルがあるChromeフォルダをRAMDiskに移動します。
位置は C:\Program Files (x86)\Google\Chrome です。
次にRAMDisk上のChromeフォルダを右クリックし、リンク元として選択を選んだ後、元のGoogleフォルダ内にシンボリックリンクとして貼り付けます。
同様にユーザーデータが格納されているフォルダもRAMDisk上に移します。
場所は C:\Users\（ユーザー名）\AppData\Local\Google\Chrome\User Data です。
RAMDisk上から元のフォルダにシンボリックリンクを作成します。
このように元のフォルダにシンボリックリンクを作成する理由は、他のソフトからChromeを立ち上げた時に、元の位置に実行ファイルが無いと問題を引き起こす可能性があるからです。
ではどれくらい速度が早くなったか、ベンチマークサイトでご確認下さい。
SunSpider 1.0.2 JavaScript Benchmark
Start Now!をクリックすれば測定が開始します。時間は20～30秒程度。
測定結果。色々な項目がありますがとりあえずTotalだけで比較しましょう。
数字が少ないほど実行速度が早いということです。
では3本勝負。
インストール直後の初期状態
Total: 300.4ms +/- 1.5%
Total: 308.8ms +/- 3.6%
Total: 312.6ms +/- 5.3%
キャッシュフォルダをRAMDiskに移動後
Total: 297.3ms +/- 1.6%
Total: 294.8ms +/- 1.4%
Total: 304.9ms +/- 3.4%
実行ファイルをRAMDiskに移動、シンボリックリンクを作成後
Total: 292.3ms +/- 1.3%
Total: 291.2ms +/- 0.9%
Total: 290.7ms +/- 1.2%
あまり変わりませんね。
というわけで労多くして功少なしだったわけですが、シンボリックリンクは何かと役に立つと思うので、まあ、参考までに。
あとシンボリックリンクとジャンクションってどう違うのか未だに分からないんだけど……
